ハムレットの世情日記

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zoom RSS 【学問】 大学院の意義について考えた

<<   作成日時 : 2009/05/08 14:37   >>

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 大学を卒業した今、次のステップとして自分なりに大学院の意味を整理してみて、行くべきかどうか考えてみた。

 各大学院の入学案内の資料を見ると、受け身だと大学院に行く価値はほぼゼロ。研究テーマを見つけ、アクティヴに行動して論文を完成させる気構えがないと大学院で学ぶ意義と効果は期待できないことが分かった。

 大学の延長線上の感覚で授業を受けているだけでは知的好奇心が満たされるだけで終わってしまう。そこで、よくよくカリキュラムを確認してみると、先行の研究論文の内容を読みこなして体得できるように、そして自らが研究活動をする際の便利な知識やツールが用意されていることに気づく。大学院は“研究”をする場所なのである。
 
しかし、特に社会人大学院の場合は、実際には何か研究したい明確なテーマを持って入学してくる人よりも、何となく学びたいという漠然とした思いで入学してくる人の方が多いだろう。そういう場合、講義を聞いているだけで大いに学んでいる気になってしまう。しかし本来は、その講義内容を教わるのが最終目的ではなく、そのさらに上にある研究分野にたどりつくための踏み台として講義は存在するのである。
 
 そのためには、先行論文のデータベースにアクセスし、自らの研究活動を開始して、先行研究の量の多さと質の高さを克服する必要がある。実務だけでは決して得ることができない数々の成果が得られるはずだ。そして「この論文にもっと早く出会っていれば、実務で生かせたと思うことがあるだろう。

 一時、実務を経験したことのある人が大学や大学院の先生にスカウトされて人気を博した時期もあったようだが、最近ではまたアカデミックで地道に実績を積んできた教授の方が重宝されるようである(もっとも、両方に実績の深い人がベストであることは言うまでもない)。アカデミック型の教授の「知識の深さ」と「幅の広さ」が求められているのだ。実務経験者は(別途アカデミック界でも実績を残した人なら話は別だが)、自らが知っている実務分野以外のことは深くは知らないので、学際的に教えることが不得意となってしまう。

 また、社会人大学院の場合、生徒の中には実務に関してはエキスパート級の人間も存在する。そんな場合は下手すると実務経験者の先生と同レベルの経験を持っている場合もある。実際、上場企業の役員やファンドの責任者など、むしろ檀上で教える側に回っていてもおかしくないという生徒がゴロゴロしていると聞く。そういう場合は、アカデミックに強い教授が、社会人生徒に「現場ではどう適用している?」と話を振ることで、両方のエッセンスを得ることができる。

 もっとも、そうは言っても学んだことをどう実務に生かすかに関しては、実務を経験したことのある先生の指導が重要となるので、ある程度は実務経験者が必要ではある。たとえば税金や会計周りの話になると、原則論と実際論が異なる場合もある。
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 教授は講義を教えてくれる点では知識の伝道者であり、今まで彼らが目を通してきた論文からこちらの興味に即したものを提示してくれるという点で、ナビゲーターの役割を果たしてくれる。修士論文について「あるテーマに興味がある」と言えば、「まずこれを読みなさい」と教えてくれるのは、学部の教授と同じだ。ある程度自ら探しておき、こちらが探し出したものが果たしてベストかどうか、そして他にもっと読むべきものはないかを確認することは言うまでもない。

  「仕事で役立つ、キャリアアップに結び付く」というようなマーケティングを行なっている大学院側にも責任があるが、大学院は就職活動塾やスキルアップセミナーではない。あくまでもアカデミックな機関なのでである。

 問題や研究対象を見つけて、どう研究するかのデザインを描いて、最終的に研究成果を残すというプロセスこそが大学院の醍醐味であり、それこそが多くの社会人の現場で欠如していることである。 私はリタイアした身なので、大学院での研究成果を就職や会社の現場で活用出来るわけではないので、大学院に行くべきかどうか悩むところである。また、費用も馬鹿にならないので思案のしどころなのだ。





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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
大学院への進学は色々な考え方がありますよね。一般的に社会人が大学院へ進む場合、何らかの資格(MBA、臨床心理士、弁護士等)を取得するという目的が大方の理由だと思います。また、大学で学んだことを更に専門的に研究したいとか・・・
例えば何らかの勉強を続けたいということであれば、大学院でなくても、大学の科目履修生や、全く別の学部への編入なども視野に入れることは可能かと思います
catmint
2009/05/10 16:22
コメントありがとうございます。
英語を勉強するのであれば、科目履修生や別の大学の英文科で勉強する手もありますね。
Hamlet
2009/05/10 20:23

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