ハムレットの世情日記

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zoom RSS 【Hospitality】おしぼり

<<   作成日時 : 2009/07/30 21:24   >>

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 スナックや喫茶店などに入ると、黙って出てくる「おしぼり」。これは日本独特の文化であるがその起源はどのくらいまでさかのぼるのだろうか。

 ものの本によれば『古事記』や『源氏物語』に現在のおしぼりに通じるものがすでに登場している。

 公家が客人を家に招くとき、濡らした布を客人に供していたようだ。当時はまだ綿がなかったので、おそらく麻か絹が使われたのであろう。ポイントは“おもてなしの心”。茶道にしろ華道にしろ、日本の文化はすべて、客人をもてなす心から始まっているのである。

 江戸時代になって木綿の手ぬぐいが普及すると、今度は旅籠(はたご)で遠来の客のために、水を張った桶と手ぬぐいが玄関の土間に用意されるようになる。客は手ぬぐいを桶の水に浸してしぼり、汚れた手や足をぬぐった。その「しぼり」に接頭語の「お」を添えたものが、のちの「おしぼり」の語源だといわれている。
 峠の茶屋でも、いまでいう“おしぼり”が旅人に振る舞われていた。山道を上って、よくぞここまでいらっしゃいましたという意味で、お金を持たない旅人にも、1杯のお茶とおしぼりだけは無料で提供した。ここでもおしぼりはやはり、“おもてなしの心”の象徴だったのだ。 

おしぼりが今日のようなスタイル、すなわち「綿のタオル地を二つ折りにしてくるくる巻き、ポリ袋に入れた形に定着したのは、ぐっと時代が下った昭和30年代前半。高度成長期に入って日本も豊かになり、外食産業が急激に発展を遂げた時代だ。飲食店間の競争も激しくなり、他店にはないサービスを提供しようと、喫茶店やバー、クラブでおしぼりを出し始めた。その際、お手本になったのは、江戸時代から変わらずおしぼりのサービスを続けていた、老舗の旅館や料亭だった。

 はじめはどの店も、店の裏に洗濯機を置いて“自家製”のおしぼりを出していたが、客の数が増えるとそれでは追いつかなくなる。そこに登場したのが、「貸しおしぼり業」という新たなベンチャービジネス。おしぼりを配達し、一度使ったおしぼりを回収して洗濯し、巻き上げ、袋詰めにして、また配達する。こうして、現在のおしぼりリユースのシステムが完成した。

 昭和30年代、店主たちは1本5円で貸しおしぼりを仕入れていた。まさに、“おもてなしの心”なのだ。「よくいらっしゃいました」とお客さんに無料でおしぼりを提供するのは、峠の茶屋の精神そのもの。“おもてなし”という日本文化の精神性は、いまもおしぼりに生き続けているのである。

 店に入って冷たいおしぼりがでてくると日本人でよかったという気になる。


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