ハムレットの世情日記

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zoom RSS 【ロンドン五輪】   中国、 国際社会から不信感、険しい道

<<   作成日時 : 2012/08/08 16:07   >>

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 日本女子卓球チームを破った中国。TVで観ていてその強さに違和感を感じた。
 4年前、国家の威信をかけて開催した北京五輪で中国は金メダル51個を獲得した。米国を抜いて世界一の座をつかみ、「スポーツ大国」と呼ばれるようになった。外交上は米国への対抗心を隠さない中国だが、ロンドン五輪に向けて米中対決の再現をあおる周囲の声には極めて冷静だった。

 北京五輪で獲得した金メダルの内訳を精査すると、そこに並ぶのは卓球、飛び込み、重量挙げ…。中国のお家芸が中心だった。米国が金メダルを量産する陸上や競泳といった、いわゆるスポーツの基礎となる競技では水をあけられていた。だから、2004年のアテネ五輪の陸上男子110メートル障害で欧米勢の壁を破った劉翔はいまだに英雄であり続けるのだろう。

 金メダル至上主義に走るなら、強敵の少ない競技、種目を選び、才能のある選手に英才教育を施すのが手っ取り早い。中国が北京五輪で獲得した金メダルはそうした国を挙げた強化体制の産物だった。中国に対する「スポーツ大国」の称号は決して褒め言葉ではない。国威発揚のため、五輪を政治的に利用しているという揶揄(やゆ)が込められていた。

国際社会の冷たい視線は、中国自身、肌で感じていたのだろう。米国に対する“引け目”を抱えてきた中国スポーツ界がこの4年間、重点強化種目を広げてきたことは、今大会の中国選手団の成績を見れば、よく分かる。

競泳女子の個人メドレーでは、16歳の葉詩文が200メートルと400メートルの2冠を達成した。競泳男子自由形の孫楊は400メートルと1500メートルで優勝した。陸上でも、男子20キロ競歩で陳定が金メダルを獲得し、3位にも中国人選手が食い込んだ。

 女子400メートル個人メドレーで、ラスト50メートルを男子の金メダリスト、ライアン・ロクテ(米国)を上回るタイムで泳いだ葉のレースは圧巻だった。孫が「自由形」で世界を制したことは称賛に値する。しかし、国際社会はそれを素直に認めない。案の定、葉にはドーピング(禁止薬物使用)の疑惑がかけられた。英BBCテレビの解説者は孫を「人間ではない」と評した。

 孫は「われわれは薬物など使っていない。才能と過酷な訓練によるものだ。米国の女子選手が金メダルを取り、激励や栄誉、拍手ではなく、疑いをかけられたらどんな気持ちになるか。米国人だから優越性を有するなどということはない」と反論した。選手の心情は察して余りあるが、中国は欧米社会の「偏見」と憤慨する前に、自らの振る舞いを顧みることも必要だ。

1990年代、競泳女子で中国が圧倒的な強さを誇った時期がある。ところが、94年広島アジア大会で組織的なドーピングが発覚。そこから低迷が始まった。陸上でも「馬軍団」が一世を風靡(ふうび)したが、2000年シドニー五輪の直前に参加を取りやめた。後に国家体育総局の元幹部が著書の中で、ドーピング違反が原因で参加させなかったことを明かしている。


 かつて1970〜80年代に、中国と同様、組織的なドーピングに手を染めた国がある。旧東ドイツだ。ベルリンの壁崩壊後は、ドーピングの実態を暴露する書籍が出版され、法廷にも持ち込まれた。統合後のドイツ選手団には当然、旧東独選手も含まれる。しかしいま、好成績を挙げたからといって即座にドーピング疑惑と結びつけられるドイツ選手がいるだろうか。

 中国のスポーツ界も将来的には、スポーツが国民の生活に根付いた「スポーツ強国」への成長を目指している。国営新華社通信はそのカギとして、「陸上や水泳をもっと普及させ、大衆スポーツとして発展させていくこと」を挙げている。

 中国は人権問題や民族問題に対する国際社会の批判を否定し、海洋権益を拡大しようとするあまり周辺諸国との摩擦が絶えない。不透明な国防費は中国脅威論の元凶だ。国内でも度々、隠蔽(いんぺい)体質が問題となっている。

 中国が「スポーツ強国」と認知されるには、スポーツ界の努力だけでは足りない。国家として透明性や信用を向上させない限り、その道は険しい。
 (一部の記事はサンケイ新聞より転載)




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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
中国は全てにおいて捏造をする。国際社会は中国という国と、どう向き合うか真剣に考えなおさなくてはならない!!
日本男児
2013/05/15 09:38

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